研究書・論文 
危機をめぐる歴史学 危機をめぐる歴史学
西洋史の事例研究

山代宏道編


定価: 本体5700円+税
2002年7月刊
ISBN4-88708-302-5
A5判 311頁

在庫あり
15人の西洋史研究者による“危機”の歴史的研究。主として古代〜中世。危機ということばを手がかりに歴史学研究の意義を問い質し,危機に満ちた現代に歴史学の存在を主張する
【主要目次】

第T部 危機は存在したのか
     トゥキュディデスの前411年アテナイ政変
       の記述に見るポリスの危機・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・堀井健一
     ポリスとコミュニケーション−理想国家論に見るポリス的統合の
       危機意識−・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前野弘志
     ある家族崩壊の風景−はたして古代的家族観の危機は存在
       したか−・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 豊田浩志
     アウグスティヌス『神の国』にみる危機認識・・・・・・・・・・・・・・・・・・水田英実
     ナポレオン支配期ベルク大公国官僚郡の危機認識−隷農制
       廃止をめぐって−・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岡本 明
第U部 危機意識と危機の叙述
     海の覇者アテナイの危機と軍船乗務員−トゥキュディデスの戦力観
       を手がかりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 宮地啓介
     デモステネスとイソクラテスの叙述における傭兵とポリスの危機
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小河 浩
     ルイ6世治下における王権の危機とサン=ドニ修道院・・・・・・・・・ 小崎閏一
     中世イタリア都市国家形成期の歴史叙述と危機の諸相−キュウビック・
        フォームによる研究試論−・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐藤眞典
     イギリス革命初期における民衆の政治化と国王・議会の危機意識
        −ホワイトロック『メモリアルズ』にみる革命的危機−・・・・・・・友田卓爾
第V部 危機克服から危機管理へ
     ノルマン征服をめぐる「危機」の諸相−歴史叙述と危機管理−・・ 山代宏道
     ウィリアム1世治世初期における貴族反乱と危機・・・・・・・・・・・・・・宮城 徹
     13世紀都市ラ・ロシェルの政治的危機と経済的危機・・・・・・・・・・・大宅明美
     15世紀後半期イングランドにおける宮内府改革とその意義−政治的危機
        克服の試み−・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・井内太郎
     「ユダヤ人」とされた人々の危機意識−第3帝国下(1933‐39)の「非アーリア人」
        キリスト教徒のアイデンティティ危機−・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長田浩彰
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