研究書・論文 
ハプスブルク帝国の鉄道と汽船 ハプスブルク帝国の
鉄道と汽船

19世紀の鉄道建設と河川・海運航行


佐々木洋子著


定価: 本体5,000円+税
2013年8月刊
ISBN978-4-88708-412-4
A5 225頁

在庫あり
新しいテクノロジーは19世紀オーストリアをどのように変えたか。
蒸気機関車・蒸気船の発達をつぶさに追い、人々の時間・空間意識の変容を読み解く
【略目次】
略 目 次

序 章
わたしたちと「西欧近代」/19世紀のオーストリア/オーストリアの鉄道と汽船航行/
先行研究と本書の目的
第一章 王国最初の鉄道建設―フェルディナント北鉄道の経験
 馬車鉄道からフェルディナント皇帝北鉄道の建設まで
 北鉄道の開通
 私有化政策の波紋
 北鉄道の国有化と反ユダヤ主義
第二章 南鉄道と労働者たち
 南鉄道の建設と四八年革命
 私有鉄道となった南鉄道
 (1) 国有鉄道払い下げ問題/(2) 労働者の監視/(3) 南鉄道の経営難と労働問題/
 (4) 鉄道員たちの労働組合/(5) 鉄道員たちの地域グループ/(6) 組合解散例以降
    の労働運動
第三章 ルドルフ皇太子鉄道の建設と沿線住民
 ルドルフ皇太子鉄道会社設立と鉄道建設
 沿線住民とルドルフ皇太子鉄道
 (1) 地域から鉄道に寄せられた苦情と要望
    個人の利害との対立/地域の利害との対立/沿線住民から鉄道への要望
 (2) ヴァイセンバッハの駅進入路をめぐって
第四章 オーストリア=ハンガリーのドーナウ政策
 ドーナウ汽船会社の設立と「ドーナウ問題」
 ヨーロッパ・ドーナウ委員会
 ドーナウ政策を支えたオリエンタリズム
第五章 オーストリア・ロイド社と王国の海運
 オーストリア・ロイド社の設立と経営の諸問題
 1850年代以降の経営
終章 
註/参考文献/年表
【著者紹介】
佐々木洋子 (ささき ようこ)

帯広畜産大学准教授
近著
「トリエステにおける『共存』―十九世紀ハプスブルク帝国の辺境におけるコスモポリタニズム」
『青山史学』 2012年、
「コスモポリタニズムの終焉―トリエステにおける民族分化とイレデンティズム」
『青山史学』 2013年

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