研究書・論文 
11〜12世紀のフランドル伯の尚書部 11〜12世紀の
フランドル伯の尚書部


青山由美子著


定価: 本体5,000円+税
2018年12月刊
ISBN978-4-88708-444‐5
A5 250頁

在庫あり
1071年から1168年(11〜12世紀),中世のフランドルにおける尚書部の厳密な研究がベルギー本国でも見落とされてきました。青山先生の新視点による厳密な展開は世界の中世史研究に大きな貢献となります。

11世紀半ばから一世紀の間フランドルを内包する北西ヨーロッパでは,十字軍から12世紀ルネサンスにいたるまで,いくつもの時代状況が重なり合い渦巻いていた。そのなかにあって,フランドル伯領は,大国に囲まれながらいわば台風の目に位置しており,よく自立性を保っていた。このフランドルという小さな磁界の中心は,教会勢力が弱体であったため聖俗二つではなく唯一伯だけであった。ただし,統治者としての伯の磁力も,内外の諸要因に常に左右され…(安定しない)からこそ,伯を支える尚書部の存在意義は同時代の他地域よりも大きく,早くから独自の発達がもたらされたのである。(「結論」から)
【略目次】
序 論
第一章 問題意識とテーマの設定
第一節 中世中期フランドル伯領の行財政史研究中世フランドル研究の意義/
      中世フランドルにとっての11〜12世紀/伯領の行財政史研究の意義
第二節 フランドル伯尚書部に関する研究史と問題点
第一期 研究の始まり/第二期 証書集の刊行/
    第三期 概説がまとめられる/第四期 現在まで続くヘント大学を中心とする研究/
         問題点と課題/主要史料について
第二章 フランドル伯領における政治状況の変遷 (1071年〜1168年)
第一部 尚書部役人の人的構成―制度として発達していくのか―
第一章 上層の実態/第二章 中間層の実態/第三章 下層の実態
第二部 尚書部の果たす役割―四つの時期を通して―
第一章 証書発給/第二章 収入の管理/第三章 伯の統治のサポート
結 論/註/参考文献/「証書中の尚書部役人」(全点リスト)/索引
【著者紹介】

青山由美子 (あおやま ゆみこ)
2000年東京大学大学院人文社会系研究科西洋史学博士課程満期退学。
博士(文学,2006年東京大学)。
西洋中世史,フランス史。日本大学・日本女子大学・中央大学非常勤講師。[主要論文]「11?12世紀フランドル伯のカンケラリウス」(『西洋史学』239号,2011年)他
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