研究書・論文 
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和崎春日編


定価: 本体11,000円+税
2020年3月刊
ISBN978-4-88708-459‐9
A5 830頁

在庫あり
和崎春日退職記念大論集!
「出会いが出会いを呼ぶ」
日本、アジア、ラテン・アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ!
フィールドワークでつながる42人が奏でる文化の響き!
【略目次】
  序にかえて、全論を貫いて解く
経験実証にもとづく変化・関係・競争・動態の人類学  和崎春日

  T部 日本― 祭り
象徴としての「都市」から象徴としての「参加」へ 
 「祭り」研究の四十年をふりかえって  有末 賢
高度経済成長期における祭礼の変容 
 富山県高岡市の伏木曳山祭を事例として  谷部真吾
となみ夜高まつりにおける祭礼の「競技化」  阿南 透
現代における人のつながりと民俗の継承性 
 「YOSAKOIソーラン祭り」を中心に  矢島妙子
震災後の新たな生活空間を生きる 
 宮城県牡鹿郡女川町鷲神地区の獅子振りと神社例大祭の現在  中野紀和
ネットワークとしての地域概念と関係性 
 和崎理論と地域人類学からの示唆   佐々木重洋

  U部 日本― 信仰 
葬儀祭壇における地域的差異の生成  山田慎也
木曽御嶽講の霊神碑 東海地域を事例として  小林奈央子
地域社会の禁忌の越境と信仰の展開
 神宮御師と伊勢講の関係から  市田雅崇
宗教都市の女性たち 内宮御師資料の分析から  濱千代早由美
巡礼の意味について「生活の中の巡礼」再考   中山和久
立ち上がった弘法大師 
 四国八十八ヶ所の修行大師像に関する一試論  浅川泰宏

  V部 日本― 現代と結ぶ
与論島との出会いとフィールドワーク  近藤功行
民俗文化のアダプテーション 
 信州渋温泉における「モンハン渋の里」  織田竜也
「地産地消」の人類学 
 群馬県長野原町の老舗酒造による地域貢献   塩月亮子
自然志向的な対抗文化運動の現在 
 長野県大鹿村「NPO法人あんじゃネット大鹿」の実践  宮坂 清
子供の命を守る取り組み 小学校における防災教育について  猿渡土貴

  W部 アジア
台湾の新移民の中の多様なる在台日本人  藤野陽平
生活宗教の現代的展開 フィリピンのカトリシズムから  東 賢太朗
中国のポスト社会主義的状況における公益慈善団体 
 知的障害者支援団体「慧霊」を事例として  奈倉京子
ベトナム人同郷者間の相互扶助に関する国内と台湾の比較 
 社会政策に随伴する同郷会の動態について   長坂康代
慣習から宗教へ 
 マレーシアにおけるヒンドゥーイズムの実践と変容  古賀万由里
「ネパールを出る」という目的がその時できた 
 ネパール人留学生の心象に映る未来  塚本紀之
イランで病をもって生きる  細谷幸子

  X部 ラテン・アメリカ
水資源の利用権をめぐるコンフリクト 
 メキシコ市内旧先住民村落の事例   禪野美帆
衣文化の集団的知的所有権を守る戦い 
 グアテマラ中西部高地/マヤ先住民女性の事例から   本谷裕子

  Y部 ヨーロッパ
デュッセルドルフ・日本デーの成立過程と提示される
「日本文化」についての予備的考察   松田さおり
ロンドンのノッティングヒル・カーニバル 
 都市の祝祭からみるアフロ・カリブ系の歴史・芸術・文化  木村葉子
スペイン・ガリシアの村祭り
 文化遺産化の過程におけるつながりの生成  竹中宏子

  Z部 アフリカ
西ナイル系民族におけるティポの観念と「骨齧り」  梅屋 潔
ンデベレの娘たち 南アフリカの成女儀礼と恋愛、そして…   亀井哲也
日本のナイジェリア人コミュニティと沖縄の農産物の適合性 
 沖縄のヤムイモの可能性についての取組み  川田 薫
都市に生きる「母」たち 
 カメルーン首都ヤウンデの生活経済をささえる力  塩谷暁代
カメルーン、バミレケ首長制社会の形成過程に関する考察 
 紛争と和平をめぐって 平野(野元)美佐
デモクラシーへの対し方 
 ベナン、トーゴの政治変動と「意見する人々」  田中正隆
グリオ研究序説 これまでの成果と今後の展望   鈴木裕之
随伴性暗示contingent suggestion の冒険 
 精霊憑依病気治療儀礼と解決志向催眠療法の比較   盛 弘仁

  [部 地域を超えて― フィールドワーク思想
人類学者の居方  石野由香里
クリフォード・ギアーツの「近い経験」概念について  王 建新
モノ・メディア・ヒト その関係に関する断章  小林義寛
文明論試論 ブローデルの「文明の集合心性」について考える  森井敏晴

おわりに 往還と出会いのフィールドワーク論 
 邂逅誌が人生の係わる研究を証し表す  和崎春日

あとがき  鈴木裕之
【編者紹介】
和崎春日 (わざき はるか)
1949年生まれ。
博士(社会学・慶應義塾大学),専攻:文化人類学,フィールド:日本及びアフリカ。アフリカには 1974年以来,通算6年間カメルーンに滞在し,バムン王国王子の称号を持つ。神奈川大学教授,日本女子大学教授,名古屋大学教授を経て,2009年〜2020年中部大学国際関係学部教授。『大文字の都市人類学的研究―左大文字を中心として』刀水書房 1996年,業績多数 。            
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