人間科学叢書22 
東北開発120年 (増補版)

岩本由輝著


定価: 本体2400円+税
2009年3月刊
ISBN978-4-88708-378-3
A5判 214頁

在庫あり
東北の近代〜現代を戊辰戦争の怨念から解き放ち,東北自立へいたる道程として,東北に育ち東北に学んだ歴史・経済史学者が語る東北論。地域としての東北をいかに自覚すべきか。それが東北の未来を決定する
【主要目次】
 1. 東北という地域の形成−東北開発の前提として−
   1. 白石列藩会議
   2. 戊辰戦争の原因
   3. 奥羽越列藩同盟
   4. 戊辰戦争の展開
   5. 新庄藩の戊辰戦争
   6. 東北という呼称の初現
   7. 勝てば官軍、負ければ賊軍
   8. 同盟諸藩への処分と三陸会議
 2. 中央からの東北開発構想
   1. 武士の帰農
   2. 松ヶ岡開墾場
   3. 大久保利通と東北開発
   4. 国立銀行の簇生
   5. 電信の普及
 3. 東北開発の点と線
   1. 三島通庸の土木県政
   2. 野蒜築港とその挫折
   3. 安積疏水とその明暗
   4. 日本鉄道会社と現東北本線
   5. 上野・青森間の開通
 4. 東北外資本の東北投資と東北の従属
   1. 都市と農村の格差のはじまり
   2. 現奥羽本線の完成と鉄道国有化
   3. 東北地方の鉱産資源への着目
   4. 米と繭の農業と東北地方
   5. 広沢牧場と小岩井農場
   6. 電気事業のはじまり
   7. 電話の登場
 5. 東北振興と東北救済
   1. 東北稲作不適地論の登場
   2. 第一次東北振興会の発足
   3. 東北拓殖会社の設立構想
   4. 渋沢栄一の東北遊説
   5. 東北地方の鉱山経営の実態
   6. 帝人の発祥
   7. 鋏状価格差下の東北農業
 6. 昭和恐慌と東北振興
   1. 第一次東北振興会の解散
   2. 第二次東北振興会の発足
   3. 東北地方の銀行の破綻
   4. 電気事業の悲劇
 7. 国策としての東北振興
   1. 農業恐慌と娘の身売り
   2. 余剰電力とフェロアロイ生産
   3. 農山漁村経済更生運動
   4. 第二次東北振興会の活動再開
   5. 東北振興調査会の設置
   6. 東北興業株式会社などの設立答申
 8. 戦時経済と東北開発
   1. 東北興業株式会社法などの成立
   2. 東北興業株式会社などの設立
   3. 東北振興調査会の顛末
   4. 東北興業株式会社の事業開始
   5. 東北振興電力株式会社の事業開始
   6. 東北興業株式会社の事業展開
   7. 東興コンツェルンの形成
   8. 東北振興電力鰍フ日本発送電鰍ヨの合併と配電統合
   9. 一県一行主義の”実現”
 9. 敗戦後の東北開発
   1. 国土計画と東北開発
   2. 国土総合開発法と東北開発
   3. 特定地域総合開発計画と東北地方
   4. 東北興業株式会社の顛末
   5. 電気事業の再編成と東北開発
10. 東北開発三法の制定と東北開発
   1. 東北開発の新段階
   2. 東北開発三法の制定
   3. 東北興業鰍ゥら東北開発鰍ヨ
   4. 東北開発の新たな主役・東北電力
   5. 東北開発鰍フ経営危機
11. 全国総合開発計画策定以降の東北開発
   1. 全国総合開発の計画の策定
   2. 電力需要の増加と新鋭火力電源開発
   3. 新全国総合開発計画の策定
   4. 第三次全国総合開発計画の策定
   5. 第四次全国総合開発計画の策定
12. 巨大開発プロジェクトの帰趨
   1. むつ製鉄株式会社の顛末
   2. 八郎潟干拓と大潟村
   3. 青函トンネルの開通と三廐村
   4. 仙台新港と酒田北港
   5. 高速交通体系と国際化
あとがき
〔増補〕その後の20年―東北開発三法時代と全総時代の終焉まで―
増補版 あとがき

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