曹操、刀水書房

刀水歴史全書57
	曹　操三国志の真の主人公堀敏一著定価：　本体2800円+税 2010年9月刊 ISBN978-4-88708-283-0 四六判　220頁在庫あり
諸暠孔明や劉備の活躍する『三国志演義』はおもしろいが，小説であって事実ではない。中国史の第一人者が慎重に選んだ“事実は小説よりも奇”で，人間曹操と三国時代が描かれる


【主要目次】
序　言 1章　曹操の家と生い立ち　　1　曹操の家系　　2　曹操宗族墓　　3　曹操の生い立ち 2章　曹操の士官－初期の官僚生活－　　1　名士への接近　　2　曹操の任官と行動　　3　太平道と黄巾の乱　　4　曹操の隠棲 3章　曹操の挙兵－乱世の英雄への道－　　1　後漢王朝末期の宮廷で　　2　曹操らの挙兵－曹操、群雄の１人となる－　　3　曹操、漢の天子を戴く　　4　屯田兵の実施 4章　官渡の戦いから赤壁の戦いへ　　1　官渡の戦い－袁紹を滅ぼし、華北の覇者となる－　　2　華北の統一と税制改革　　3　赤壁の戦い－曹操敗れて天下三分の大勢決まる－ 5章　魏公国･魏王国の建設－魏王朝への道－　　1　赤壁戦後の処置　　　2　魏公・魏王とそれにともなう特典　　3　曹操の死 6章　曹操をとりまく人材　　1　曹操、人材を求める　　2　曹操政権と大姓・名士　　3　人材主義と名士社会　　4　寒門・單家の運命 7章　建安文学の誕生　　1　曹操の建安文学　　2　建安文学の文学論

【書　　評】
『書標』2009．9号「正史三国志入門」より「・・・略・・・だが、曹操についてならば堀敏一『曹操―三国志の真の主人公』(刀水書房・2940円)が、よくまとまっている。あとがきにおいて著者は、｢三国志の話は近ごろ大変評判であるが、諸葛孔明という人物に私はそれほど興味がない。乱世の中を駆けめぐって、一定の平和と統一をもたらして、次の時代への道を切り開いた曹操の方が、歴史家としては興味深い｣と語っている。・・・略・・・」

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