世界史の鏡 0巻
歴史家たちのユートピアへ
国際歴史学会議の百年

樺山紘一


定価: 本体1600円+税
2007年11月刊
ISBN978-4-88708-500-8
四六判並製 156頁

在庫あり
100年以上も前に、世界の歴史家たちの国際的な連合組織が生まれた。その、国際歴史学会議の歩みを辿りながら、20世紀〜21世紀に至る歴史家の苦悩と喜悦を振り返る
【主要目次】
はじめに
第1章 シドニーの風景 2005年
第2章 創設者たちの希望
 第1回 創設大会 パリ 1900年
 第2回大会 ローマ 1903年
 第3回大会 ベルリン 1908年
 第4回大会 ロンドン 1913年
第3章 常設される「会議」
 第5回大会 ブリュッセル 1923年
 第6回大会 オスロ 1928年
 第7回大会 ワルシャワ 1933年
 第8回大会 チューリヒ 1938年
第4章 復活への努力
 空白の苦悩 1938〜47年
 第9回大会 パリ 1950年
 第10回大会 ローマ 1955年
第5章 冷戦と世界 1960〜2000年
 冷戦とマルクス主義
 非欧米世界の歴史へ
 日本の貢献
第6章 方法と戦略 1960〜2005年
 方法と主題の多様化
 シドニー大会の実情
 部分と全体の連携
 リージョンという戦略
 苦難と経験
おわりに―世界史の鏡に映して
 
【著者紹介】
樺山紘一 かばやまこういち
1941年東京生まれ。
1965年東京大学文学部西洋史学科卒業。
京都大学人文科学研究所助手、東京大学文学部助教授、同教授を経て、2001年より国立西洋美術館館長。2005年より印刷博物館館長。
現在、東京大学名誉教授、国際歴史学会議副会長。

主書
『ゴシック世界の思想像』1975年 岩波書店、『カタロニアへの眼』1979年 刀水書房、『西洋学事始』1982年 日本評論社、『ヨーロッパの出現』1985年 講談社、『歴史のなかのからだ』1987年 筑摩書房、『パリとアヴィニョン』1990年 人文書院、『異境の発見』1995年 東京大学出版会、『ルネサンスと地中海』1996年 中央公論社、『肖像画は歴史を語る』1997年 新潮社、『エロイカの世紀』2002年 講談社、『地中海―人と町の肖像』2006年 岩波書店、『旅の博物誌』2007年 千倉書房、ほか。

                                              2007年11月現在
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