世界史の鏡 都市6巻
マルセイユの都市空間 マルセイユの都市空間
幻想と実存のあいだで

深沢克己


定価: 本体2000円+税
2017年6月刊
ISBN978-4-88708-513-8
四六判並製 200頁

在庫あり
*地中海に開かれた南仏プロヴァンスの港町への誘い*

かつて[東方の門戸]と呼ばれたこの国際都市は,「移民の町」「不衛生で物騒な町」「マフィア暗躍都市」と偏見・蔑視でよそ者扱い! 30数年前に院生として初めてこの地を踏んだ著者は,やがて,同じフランスの中でマルセイユがよそ者扱いされている事に気付く。専門の近世史で多くの業績を重ねた今,著者は改めてこの疑問を解き明かし本書の誕生となった。
2600年前の古代ギリシアの植民都市マッサリアから,現代まで,著者の疑問に沿って読み進むことが出来る本書の面白さは,歴史好きの読者にお薦めする。さらに,これから歴史学を目指す読者には歴史学の道しるべとしてお薦めする。
【主要目次】
【略目次】
序論 マルセイユをめぐる「他者性」言説
第一章 「フォカイア人の都市」または起源伝説
第二章 都市共和国への郷愁(中世自治都市の伝統)
第三章 自由港の永続的記憶(近世マルセイユの特権的地位)
第四章 「東方の門戸」の表象と現実
第五章 「美観なき都市」へのまなざし
結論とあとがき
【著者紹介】
深沢克己 ふかさわかつみ
1949年東京生まれ。
フランス,プロヴァンス第1大学博士。現在:東京大学名誉教授,京都産業大学文化学部客員教授。専門:フランス近世史。主著Toilerie et commerce du Levant au XVIIIe siecle. D'Alep a Marseille,『海港と文明』,『商人と更紗』他,著訳書多数
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